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アフリカ戦線関連資料

現在入手可能(古書店も含めて)と思われるアフリカ戦線関係の資料です。私が持っているものを中心に紹介しています。
「他にもこんなにいいのがあるよん」というのがありましたら、ぜひご紹介ください!

書籍関係

書 名 内 容

狐の足跡(上)絶版
早川書房
\1,500
デビッド・アービング
この本の存在によって、アフリカ軍団研究がいっきに進んだといわれる名著。でもかなり以前に絶版になったようで読んだことはおろか、見たことさえありませんでした。しかし、インターネットのおかげで情報をいただき入手することができました。これまで伝説の人であったロンメル将軍の実像が迫ってきます。ぜひ一読ください。
この上巻では簡単な生い立ちから始まって第1次世界大戦時代、ワイマール共和国時代からヒトラーの護衛隊長になり、第7装甲師団時代をへてアフリカに赴任、第1次エル・アラメイン戦に敗れて療養に帰国するところまでが描かれています。
ここにはロンメルに対する部下の師団長達の不満や畏れ、兵士達の信頼、満々たる野心がかいま見れます。
重要な幹部達が次々に倒れていくこと、その中で最古参の将校として奮闘する、ある意味孤独なロンメルの姿が雄々しくもあり、また痛々しくもあります。

狐の足跡(下)絶版
早川書房
\1,500
デビッド・アービング
この本の存在によって、アフリカ軍団研究がいっきに進んだといわれる名著の続巻です。
ロンメルが療養に戻ってから始まったモントゴメリのエル・アラメインでの攻勢にはじまり、イタリア防衛時代、B軍集団司令官、ノルマンディ上陸、負傷、ヒトラー暗殺事件、そして自殺の強要という悲劇的な運命が描かれていきます。悲劇が徐々に足下からからみついていくような緊張感がアービングすばらしい筆致で描かれています。
なにはともあれ、ヤフオクでもたまに出品されているようなのでロンメルファン、アフリカ戦線ファンは迷わず購入することをお勧めします。

ロンメル戦車軍団 絶版
サンケイ新聞社出版局
\500
ケネス・マクセイ
私が小学校のころは、子供向け以外のまとまった戦記関係の本というのはこの第二次世界大戦ブックスしか無かったように思えます。私がいつロンメル将軍を意識したのかはもう、覚えていないのですが、この本の印象が私に非常に強く残っていることは確かです。
とはいえ、今読み返すとかなり時代を感じる内容ですが、彼とアフリカ戦線の大まかな流れをしるには良い本だといえるでしょう。戦車の名前や、部隊の名前は最近の表記とはいろいろ異なりますし、こまかな地名や部隊名もほとんど出てきません。逆にそのことがおおざっぱな把握に役立つように思います。
この本もヤフオクにとても良く出ていますから、入手はしやすいと思います。
映画「砂漠の鬼将軍」はこの本を原作にしたそうです。
なんといっても著者本人がロンメル将軍に会ったことがあるのだから、そのロンメルに対する思いの丈というのはなにかひとしおなものを感じる本です。
こちらはヤフオクで「ロンメル」で検索するとほぼ常時出品されています(笑)。
表紙はいろいろありますが、こんな感じです。
こちらも、大変お薦めな本です。
ただ、やはり全体の状況や流れがわかっていると、いっそうこの本の貴重さ、おもしろさが伝わります。
その意味では、「狐の足跡」やサンケイブックスの「ロンメル戦車軍団」などを読んでから、こちらを読むことをお薦めします。
古典的史料。昔はアフリカ戦線好きなら、まずこれを読んでから、という感じでした。
前線の描写が多いので、全体の流れを把握してから読まないとつらいかも知れません。
当サイトの年表など見ながらどうぞ(笑)
このサイトを見ている人でムッソリーニを知らない人はいないと思います。が、その生涯は意外と知られていません。というか興味を持たれていないというか(笑)この本は安価に、そして簡単に彼の生涯を知る事が出来る好著です。
アフリカ/イタリア好きの基礎知識として、一読しておくのも悪くないかと思います。(笑)
そもそも、なぜ北アフリカであのような戦闘が起きたのか?これは根本的で素朴な疑問です。その嵐のタネがイタリアの植民地主義ですが、その全容はなかなか従来の歴史書では読めませんでした。この本は大学のテキストにでもなるような難しい本ですが第二次世界大戦に至るまでの基本的理解として知っておくべき事の一つが精緻に書かれています。

雑誌・写真集関係

書 名 内容

ロンメル戦車軍団DAK
文林堂
航空ファン別冊
\2,400
ある意味でこのサイトのネタ本的存在。アフリカファン必携の書。版もA4サイズで写真も大きく、鮮明です。ライター/編集者はかなりのアフリカ通なのではと唸らされます。絶版ですが、比較的入手しやすいようです。

熱砂の死闘北アフリカ1
戦車マガジン
戦車マガジン別冊
\1,900
アフリカ戦線をネタにした写真集。模型製作に役立つ資料性のあるものは少ないのですが、モデリングのイメージづくりに役立ちます。

熱砂の死闘北アフリカ2
戦車マガジン
戦車マガジン別冊
\1,900
\1,900上記、1の続編。また、下段の「砂漠のキツネたち」もこのシリーズです。

砂漠のキツネたち
戦車マガジン
戦車マガジン別冊
\1,900
 

モデリング関係

書 名 出版社 価格 著者 内 容
アーマーモデリング #7 大日本絵画     特集「砂漠の狐1942」、ガジガジ塗装の方法などいつもかわらぬ素晴らしいハウトゥがでています。いうまでもなくオススメです。
ミリタリーモデリングマニュアル#9 ホビージャパン     砂漠戦用戦車の塗装とディオラマ攻略法。最近入手したのですが、グラントのトラック偽装や、つづら折のディオラマなどイメージしていた物がみんな作られていて、打ちのめされました。作例もすばらしいです。
ホビージャパン1986年9月号 ホビージャパン     タミヤのユニバーサルキャリアをブレンガンキャリアに改造する記事が出ています。いつか作ろうと思っています。
モデルアート1986年5月       エルアラメインが特集です。スチュアートのハニーへの改造記事、マチルダの記事など私の製作を大いに助けてくれました。88mm砲のディオラマもいいです!