最終更新:2006年8月15日
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ロドルフォ・グラツィアーニ
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グラツィアーニほど、私にとって理解しがたい軍人はいない。戦車をはじめて砂漠で使用したのも飛行機を砂漠で軍事目的で使用したのもこの人が最初である。しかし、それらを敵国の軍隊だけでなく民間人も含めた相手に対して行使する事に躊躇無い無慈悲さを持った人でもある。エチオピアでもリビアでも防護手段を持たない相手に毒ガスを使用しているし、植民地の現地人に対する強制収容所建設、リビアの鉄条網による封鎖などとにかく目的のために手段を選ばぬ人であったことは確かだ。どうせなら、1941年、エジプトに侵攻した際も手段を選ばぬ果断さで英軍を撃破出来れば良かったのだが、このときは敵の格が違いすぎて大敗北を被っている。(その結果、ロンメルが派遣されることになるのだが)イタリアの版図拡大には大いに貢献した愛国の英雄なのだろうが、いまの価値観で見れば、やりきれない気持ちだけが残る人ではある。 |
年 |
月 |
日 |
項 目 |
1935 |
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エチオピア侵攻の東ソマリア戦線の司令官 |
1941 |
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エジプト侵攻作戦司令官 |
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参考資料 |
写真:歴史群像 欧州戦史シリーズ「北アフリカ戦線」
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